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ジョーカー・ゲーム / 柳広司 レビュー・感想

ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム
(2008/08/29)
柳 広司

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70点。

値段にして2000円分の価値。

本屋大賞で2位を取った折り紙つきの作品。

D機関という大日本帝国陸軍所属のスパイ組織の話。

連作短編です。凄まじいまでの能力を備えたスパイ達が、その能力を尽くして行う駆け引きを楽しむ本です。

この作品の良さは一重に情報戦の面白さに尽きます。情報戦を描くというジャンルは過去に珍しいものではなく、スパイ映画なんかでは頻繁に行われています。ですが、知恵vs知恵の対決はそんなに無かったように思います。いわゆる「読みあい」という奴ですね。麻雀漫画やギャンブル漫画で行われているような駆け引きを、大人の目線に合わせて再構成したような本です。

ですから深い感動や人生が変わるような体験を求めて買うと失敗するでしょうね。

適度な刺激を求めるのならこれ以上にオススメできる本も中々ないでしょうが
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テーマ : 読書感想文
ジャンル : 小説・文学

告白/湊かなえ  レビュー・感想

告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ

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80点

値段にして5000円分の価値。

本屋大賞で一位をとった折り紙つきの作品。

読み終わった瞬間、「滅茶苦茶面白かった!」と素直に感じさせてくれる作品でした。

第一章の「聖職者」がかなり秀逸だったと思います。

あとはそれに付随したという感じで、蛇足というわけでもないが作品の良さを高めるわけでもありませんでした。

この作品がここまで受け入れられた理由の一つとして、時代の流れに沿っていたということがまず挙げられると思います。

有体に言ってしまえば「心の闇」という言葉へのアンチテーゼとも言うべきものでしょうか。

この作品は「娘を生徒に殺された教師の復讐の話」なのですが、生徒が人の命を軽く考えている=現代社会の闇 みたいな扱われかたがされるのかと思いきや、そうではない。

各個人にそれぞれ行動に及ぶ背景があり、それは社会が生み出したものや個人の資質によるものでなく、エゴが生み出しているというところに特徴があるのだと思いました。そこらへんの安いサスペンスドラマとはそこが違う。

ただの愉快犯ではないんですよ。そして愉快犯でないところを糾弾の対象としている。

メインキャストの一人である教師が「倫理観」という言葉をよく口に出すのですが、エゴは倫理によって縛られるべきであるというのがこの作家の考えであるのでしょう。

そして、キャラクターのほとんどは自身の「理由」がエゴであることにすら自覚的でない。

教師はエゴに自覚的であり、そしてそれを縛る倫理に自覚的でありながらもそれを踏み越えることこそが自身の「倫理」であると思っている。

登場人物全員がどこかが欠如している。

それがこの本の本質でしょう。

そしてそれは登場人物だけでなく、我々全員がそうなのかもしれない、と思わせる作品だからこそ、本屋大賞を取れたのかもしれません。

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